精度管理
2021.12.27
臨床PSG精度管理調査
日本睡眠検査学会では、前進の日本PSG研究会の時代の2012年度から、PSG視察判定の精度管理の必要性を掲げ、その啓発と普及のために多施設間調査を開始いたしました。
2014年からは実際のPSGデータを用いた精度管理調査を実施し、個人内および施設内の視察判定精度(一致率)検証を行いました。翌2015年は共通データを用いた多施設間調査にて各施設の精度検証を行い、更に2016年にはこの共通データを用いた判定結果を、参加施設から回収し、majority score(大多数判定)の作成を本邦で初めて行いました。
一致率の高いmajority scoreは正解ではないものの信頼性があると考えられます。また、一致率の低いmajority scoreについても、その要因を明らかにし、改善を図ること、共通の解釈が生まれることで、より信頼性の高い判定ができると考えています。そしてこのプロセスが、視察判定の技術の習得と教育にはとても大切です。
今後、PSG精度管理委員会では、majority scoreを基にしてstandard scoreを作成するために調査を続けていく予定です。また参加者の判定と学会のstandard scoreとの一致率を提供できるようなシステム作りを検討していきます。
今回は、睡眠段階と呼吸イベントのmajority scoreを用いて、一致率の高い判定例、一致率の低い判定例を教育資料として呈示致します。どうぞ会員の皆様ご自身の判定に、更に施設の判定の精度管理にお役立て頂ければ幸いです。
掲 載 内 容
a:調査概要
b:(睡眠段階)一致率の高い例
c:(呼吸イベント)一致率の高い例
d:(睡眠段階)1.一致率の低い例の質問、2. 一致率の低い例の回答と解説
e:(呼吸イベント)1.一致率の低い例の質問、2.一致率の低い例の回答と解説
上記a~eについて1項目づつ約1週間に一つを目途に、掲載する予定にしています。
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調 査 概 要
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